オニザキのごま(ごま・胡麻)へのこだわり

1956年(昭和31年)の創業以来、オニザキは「どうすればたくさんのお客様へ美味しいごまを食べていただけるか」ということを常に考え、原料の選定から製法まで試行錯誤を繰り返し、今できる最高の方法を用いてごまを作ってきました。このページでは、そんなごまへのこだわりを紹介します。

ごまが収穫されるまで

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種まきごまはあたたかい気候が大好きです。

手作業で行う大変な作業です

ごまは暖かい気候で、水はけがよい砂地の土壌を好みます。地中の温度が20℃以上になったら発芽しやすくなるので種をまく 絶好のタイミングになります。しかし雨が降ると地中の温度が下がり発芽しにくくなるので、最低でも2~3日は晴れが続く 日を見込んで種まきをする必要があります。もし発芽する前までに雨が降ってしまうと、畑からごまが流れ出てしまうこともあるので、 きちんと発芽するまでは何度も畑に足を運び、発芽の状況を確認する必要があり、発芽しなかった場合は発芽するまで何度も種まきをおこないます。

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発芽害虫による被害が心配です。

約1ヶ月後には50cmほどの高さになります

種まき後は3~7日で発芽します。発芽から約1ヵ月間は生長が遅く、1ヵ月を過ぎた頃から、 急速に生長が早くなるのがごまの特徴です。どれくらい生長が早いかというと、その昔、忍者がジャンプの修行をするのに ごまの生長を利用したと言われるほどで、1日当り2~3cmも生長します。また、発芽の時期になると蛾の幼虫が発生しやすくなります。 幼虫が葉や茎を食い荒らすこともあるのですが、安心して食べられるごまを栽培するため定められた以外の農薬や化学肥料を使用していません。 そのため時間と手間はかかりますが、幼虫は手作業で1匹1匹駆除していきます。

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開花花が落ちた後、ごまが入ったサヤになります。

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刈り取り・収穫ごまの収穫は午前中がベストです。

手作業で行う大変な作業です

ごまの葉が緑色から黄緑色に変わってきたら刈り取りの合図になります。 刈り取りは一部機械化されている地域もあるのですが、基本的には手作業でおこない、 刈り取ったものはごまがこぼれないようにサヤを上にして立て掛けます。刈り取り後、約1~2週間乾燥させるのですが、 乾燥中の雨は天敵。雨に濡れることでごまの香りや色が悪くなったりカビが生えたりし、 味に悪影響を及ぼすので気が抜けない期間になります。またこの時期の、ごまがサヤからはじけるように飛び出す様子から、 魔法の言葉「ひらけごま」が生まれたと言われています。

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栽培地での味確認美味しいごまだけを選びます。

手作業で行う大変な作業です

担当者が、収穫されたごまの味・香り・色などを念入りに確認するため世界各国の栽培地に飛んでいきます。 栽培地では実際に工場で焙煎するのと同じように直火で焙煎したごまを味見し、買い付けの判断をします。しかし、 栽培地には5千トン以上という膨大な量のごまが収穫されているため、何日もかけてたくさんのごまの味を確認します。 その中から、お客様に満足していただける最高級のごまのみを買い付けるのです。 オニザキの味を決めてしまうといっても過言ではないごまの買い付けは失敗できない重要な仕事になります。

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日本へ運ばれます。

ひとつのサヤの中に入っているごま粒は80〜100粒で、重さにすると約0.3g。つまり、85gの「つきごま」1袋には約35,000粒(約350個分)のごまが入っていることになります。

白黒金の違い

ごまはエジプトで5,000年も前から栽培されていた記録があり、3,000種類の品種があると言われています。 日本では縄文時代から食べられていたといわれ、今日では日本人の食卓に欠かせないごまですが、 食用のごまは大きく分けて白・黒・金の3つがあります。この色の違いは、加工によるものではなく品種の違いで、 それぞれのごまで風味や用途なども異なります。

  • 白ごま

    白ごまは、他のごまに比べ小粒のものが多く、油分が多いのが特徴です。 白ごまには、ほのかな甘みがあり、いろいろな料理との相性も良いことから、日本では一番親しまれているごまです。 主に西日本での需要が高いといわれています。

  • 黒ごま

    黒ごまは、他のごまに比べると大粒のものが多く、 白ごまに比べると若干クセがあり油分が少ないのが特徴です。中国や韓国では、漢方薬の材料などに使われ、 カラダに良い食べ物として特に重宝されてきました。甘いものとの相性が良いため、お菓子作りなどによく使われます。 主に東日本で好まれて使用されているごまです。

  • 金ごま

    金ごまは、他のごまと比べると香りが非常に強く、 油の含有量も高いためコクがあるのが特長です。ごま和えなど、一般的なごま料理にお使いいただくと、 濃厚なごまの風味をお楽しみいただけます。金ごまの収穫量は世界的にも大変少なく、 白ごまと比べるとわずか1%程度と非常に希少価値の高いごまです。

直火焙煎は香りを引き出し、
旨みを閉じ込める理想的な焙煎方法です。

焙煎の仕方は、大きく分けて、「熱風」と「直火」という2種類の方法があります。 熱風焙煎は、ごま粒に直接熱風をあてる方法で非常に効率的ですが、ごまの表面も中心部も、ほぼ均等に加熱されます。
一方、直火焙煎はごまが入った釜を加熱する方法です。その加熱は不均等で、ごまの表面が強く、ごまの中心部が弱くなります。 一般的な「すりごま」は、熱風による焙煎が多いと思われますが、オニザキのごまは全て直火焙煎です。

ごまは表皮の部分に香り成分が存在し、これを加熱することによって、香りを発します。
オニザキのごまは表面が強く加熱される直火焙煎によって、この香りを最大限に引き出します。

一方、ごまの旨み成分は、中心部に存在します。この部分は、直火焙煎では強く加熱されないので、旨みを壊すことがありません。表面を強く加熱して香りを引き出しつつ、中心は旨み成分を閉じ込めたままという理想的な状態になります。

直火焙煎をする時に一番重要になることは焙煎機の温度管理です。焙煎機の温度というのは室内の気温や湿度、 気圧などに影響をうけやすいのですが、2009年6月に完成した新工場では室内の気密性を非常に高く保つことができるようになりました。これにより、今まで以上の温度管理ができるようになり、さらに美味しいごまができるようになりました。

■熱風焙煎

均一に熱を加えることで、表皮の香り成分ピラジンも中心部の旨み成分も反応しません。

■直火焙煎

熱を直接与えることで、より香り成分ピラジンが反応し、香ばしい香りを生み出します。

オニザキの味を守る

最高のごまを食べていただくために

オニザキの焙煎の特徴は、ごまが本来持っている甘みや香り、風味などを 最大限引き出すことです。 ごまの甘みはある一定以上の熱を加えないと引き出すことはできず、しか も『熱を加え過ぎてしまうと減少してしまう』 という焙煎する上で非常に難しい特性を持っています。絶妙な火加減で焙 煎し、甘みを最大限引き出すことが私のこだわりで、 今後もお客様に『美味しい』と感じていただけるごまを焼き続けていきます。

焙煎担当 佐藤 元

直火焙煎だから美味しいごまになるポイントがあります。

  • 直火焙煎が味の決め手

    オニザキのごまは全て直火で焙煎をおこなっており、この焙煎で重要なのが火力の調整です。 火力は強すぎるとごまの甘みや風味を低下させ、弱すぎるとコクや香りを引き出すことができません。 焙煎担当者はごまの香りや甘み、油分が最高の状態で焼き上がるようにミリ単位で火力調整をおこない最高のごまに仕上げるのです。

    この火力調整は誰もができる訳ではありません。オニザキの味を守り続ける経験を積んだ職人のみが火力の調整をおこなうことができるのです。

  • 24時間体制で味管理

    焙煎は24時間体制で常に専属の担当者が味の管理をおこなっています。 これは一度焙煎機に火を入れると長時間連続で焙煎することで、より味が安定しやすくなるのです。

    また、焙煎担当者は2時間毎に生産中の煎りごまを食べ、常に美味しいごまが焙煎されているか確認をおこないます。 さらに焙煎後16時間以上自然冷却し、常温になったごまの味も確認します。これは製品加工時には常温のごまを使用するためで、 最終的な合否判断は常温のごまでおこなうのです。こうやって厳しい味の検査に合格したごまのみが商品になります。

そのまま食べていただきたい杵つき製法の「つきごま」

オニザキは、創業当初の早い時期から、すり鉢や回転臼のような「擂(す)る」道具を使わずに、「臼と杵」を使って「搗(つ)く」製法を採用しています。ごまが本来持つ「コク」や「甘み」、「しっとり感」を引き出すためにはごま粒の外側から、少しずつ押しつぶす必要があり、そのために選ばれた道具が臼と杵です。家庭で扱うごまの量では、ちょっと現実的ではない道具。これが、家庭の味を超える「ごま」を生み出します。もちろん搗くだけではなく、杵の重さや臼の深さ、材質、搗く強度と時間など、微妙な組み合わせで美味しいごまが完成します。

「臼と杵で搗く」。もちろん家庭でもできるはずです。しかし、こんな道具を使うほどの大量の「すりごま」を家庭で作ることはないでしょう。すり鉢でも、すりこぎの動かし方次第で、「弱い力で時間をかけて・・・」で作ることができます。しかし、何時間も擂り続けることなんか、通常ではできません。大量の製品を作るごまの専門メーカーだからこそ、こんな手間も惜しまずにかけられます。「おいしいごまをたくさんの人に食べていただきたい」という思いから始まったオニザキ、これからも、「家庭のすりごまを超える味」を目指します。

  • 一般的なすりごま

    すり鉢で擂(す)る時に、すり鉢の溝にごま粒を押し付けるようにしながら手早く「擂(す)る」と、 粗い皮の破片と、切られたごま粒「カットごま」になります。ごま粒は刃物でスパッと切られたような状態なので油分が滲(し) み出ることもなく、見た目にもパサついた感じになります。ごまの硬い外皮も柔らかい中心部も、同じように砕かれますから、 ひと口食べると皮のジャリジャリ感が口に残ります。

  • オニザキの杵つきごま

    臼と杵で搗いた「つきごま」は、滲(し)みだした油分で独特のしっとり感があり、ごまの香ばしさのほか、ごま油のほのかな甘みも感じられます。 そして適度な粒感が残るため、ごま粒の食感も楽しむことができます。

つきたてを素早く充填

ごまの「香り」と「味」は杵で搗(つ)いた直後から時間の経過とともに徐々に弱くなっていきます。 つきたての「香り」と「味」をお客様のお手元までお届けするために、つきたてのごまを素早く充填しています。

ごまは空気や光に触れることでも、風味が弱くなっていくため、空気や光を通しにくいアルミ素材の袋を使っています。 これによりごまの風味はお客様のお手元に届くまで損なうことはありません。

さらに、袋の中に残っている酸素を全て吸い取るために脱酸素剤を製品内に入れています。 これにより、開封するまでつきたての品質を保つことができます。

お客様の喜ぶ顔を思い浮かべながら

出荷前の準備作業

「ごま油」や「佃煮」といった瓶に入った商品を輸送する場合は、 非常に破損しやすいため、空気が入った緩衝材で1本1本丁寧に包みます。 緩衝材で包むことで、輸送時の衝撃をやわらげることができ、 お客様のお手元まで無事にお届けすることができます。

商品の検品作業

お客様からご注文があった商品を、間違いなく発送するために検査をしています。 この検査は、お客様のご注文内容と発送商品を1つ1つ照合し、 間違った商品を発送してお客様にご迷惑をお掛けしないように、細心の注意を払っています。

商品の箱詰め作業

お客様がご注文された商品を配送専用の箱に詰め直します。 詰め直した際は、商品と箱の間に隙間ができることがあるので空気の入った緩衝材を入れます。 緩衝材で隙間を埋めることで荷崩れしなくなり、安心してお客様にお届けできます。

お客様の元へ

今日もたくさんの商品たちがオニザキから全国各地のお客様のもとへ旅立っていきます。 オニザキが自信を持って作った商品を、お客様のお手元まで無事に届くように、ドライバーさん今日もよろしくお願いしますね。

安心・安全の取り組み

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出荷前の準備作業

残留農薬検査はまず栽培地で実施され、合格したごまのみを日本に向けて輸出します。 さらにオニザキでは、約250種類以上に及ぶ残留農薬検査を原産地ごとに毎年一回実施し、すべての検査に合格した安全なごまのみを工場に入荷し製品に加工しています。

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工場入場前の衛生管理

工場へは、手洗い、アルコールでの消毒、靴裏の自動洗浄をおこない、 最後に18m/秒速という強力な空気(エアー)が上部・左右から吹き出すクリーンルームを通らないと入場できません。 これらの衛生管理を行うことで、工場内にゴミなどを持ち込むことはなく、安全で安心できる製品作りができます。

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最終目視検査

完成した商品を抜き取り、『内容量に誤りはないか』、『賞味期限に誤りがないか』、 『製品中にごま以外のものが混入していないか』などを実際に目視で検査します。 品質には万全の注意を払っています。

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金属検出機やエックス線による検査

ごまは袋に充填される直前に金属検出器による検査をおこない、 合格したごまのみが製品となりますが、金属検出器では取り除くことが難しい『ガラス』や『セラミック』 の除去を目的にエックス線による異物検査もおこなっています。二重に検査することで安全な製品のみをお届けできます。

※照射するエックス線による食品の吸収線量は、食品衛生法で定められた吸収線量0.1グレイ以下となっています。  

味と伝統を守り続ける職人

江頭 俊徳さん(製造1係・平成7年入社)

世界各国から運ばれてきたごまには、収穫時に石や泥、枯といった様々な物が混入しているため、石や泥、枯など10種類以上の選別機械で取り除きます。美味しいごまを作るための第一歩、それは再精製を念入りに選別して石や泥、枯などを取り除くことです。美味しいごま作りのスタート地点である選別にこだわり、安全で美味しいごまをお届けします。

豊田 泉さん(製造2係・平成5年入社)

つきごまの特長であるしっとり感とプチプチした食感は搗(つ)き加減で決まります。1時間毎に味と食感を確認し、常に最高の搗き加減を守るよう心がけています。また品質面においても、ゴマが充填されたアルミパックに傷や汚れなどがないか、一つ一つ全数検査しており、お客様に安心して食べていただける商品作りを心がけています。

浅井 信幸さん(品質管理係・平成6年入社)

品質管理は商品の品質面と工場の衛生面を管理しています。品質面では、賞味期限や内容量など厳しい検査に合格した商品のみをお届けしています。また衛生面では専門の管理業者あに依頼し、工場内の防虫管理や、工場内で微生物などが繁殖していないか定期的に検査しています。これからもより安心で安全な商品をお届けできるように、品質向上を心がけていきます。